【有休パリ】出発当日にまさかの欠航…夜中に執念でもがいたら、予定通りに現地に行けたミラクルな話

成田空港出発ゲートまさかのトラブル

ミュージカル『パリのアメリカ人』のパリ・シャトレ座公演を見るために計画した、去年(2019年)12月のパリ旅行。

2度目のパリだったことと、他の旅行計画との兼ね合いで、行きたいスポットを絞り込み3泊5日(最終日は午前休みを取り空港からそのまま出勤)のまぁまぁな弾丸日程を予定していました。

出発前日は少し仕事が長引いたものの、前職でお世話になった先輩が近くに来ていたので久々の再会を楽しみ、かなりご機嫌で日付が変わるころに帰宅。そのまますぐお風呂へ。

当時お風呂につかりながらDuolingoをするという謎ルーティーンが存在していたので、いつも通りDuolingoに興じること数分、一件のショートメッセージを着信しました。

やばい連絡に違いないと胸騒ぎがし、すぐに開封、すると…

エールフランス遅延のテキストメッセージ

12/20午前10時25分出発のはずが、12/21午前8時へ変更になったとのこと。

「…出発明日じゃん\(^o^)/」

(遅延じゃなくて欠航じゃないのこれ…)

1回目の鑑賞は到着日の12/20の午後8時から。

「…見られないじゃん\(^o^)/」

すでに飛行機の出発時刻まで10時間を切っている…今は深夜、電話もなにも通じない…

でもそこで諦めたら試合終了、そんな簡単に諦めてたまるか!←

今回は、ここからどうやって現地に予定通り到着することができたか、順を追って紹介します。

(長めです)

予定の旅程

もともとの予定は以下の通り。

12/2010:25 関西空港出発
15:05 CDG空港到着 市内移動
20:00 『パリのアメリカ人』鑑賞
12/21終日  ルクセンブルク観光
12/22終日  パリ観光
20:00 『パリのアメリカ人」鑑賞②
12/2313:05 CDG空港出発
12/24 8:55 関西空港到着 出勤

まぁまぁの弾丸旅行なので、初日から最終日までやることは詰め込んでいました。ミュージカルのチケットやルクセンブルクへの鉄道は手配済み。このままだと、初日のミュージカルはもちろん、2日目のルクセンブルクにも行けない…

実録!飛行機再手配までの道のり

0:15 友人にとりあえずの情報共有

今回の旅行は、東京にいる友人と現地の空港で合流してから一緒に回る予定をしていました。

わたしは関西から、友人は成田からだったので、成田便が動いているのかの確認も含め、ひとまず(時刻は0時15分・・・完全に深夜で心の底から申し訳なかったけど)電話をすることに。

かおる
かおる

もしもし、夜遅くにごめん。なんか飛行機1日遅延する連絡来たんだけど、成田は動いてる?

友人K
友人K

え、ちょっと待って確認する!・・・(数十秒後)いや、なんも連絡来てないよ。

かおる
かおる

成田動いてるんだね。そっかー・・・何とか考えて何とかするわー。また連絡するね。

成田は動いているらしい。少なくとも自分だけなんとかすればなんとかなることが判明して謎の安心感。

0:20 飛行機の払い戻し条件を確認

とにかく変更になってしまった便は捨てるしかない。改めてエールフランスからのメールを確認すると、権利を確認する、というボタンがあったので押してみました。

エールフランス遅延の詳細メール

すると、5時間以上の遅延の場合、未使用の航空券を払い戻ししてもらえることがわかりました。

お客様の便が欠航になった場合、または

お客様の便に最低5時間の遅延があった場合、または

お客様の意思に反して搭乗を拒否された場合、

かつご旅行の続行を断念される場合は、未使用の旅行区間および使用済みの旅行区間の払い戻しを最寄りの弊社カスタマーケア(連絡先は www.airfrance.com または www.klm.com に記載)よりお受けになれます。

https://www.airfrance.co.jp/JP/ja/common/guidevoyageur/assistance/assistance-et-indemnisation.htm

ひとまずお金が返ってくることはわかったので、この便を払い戻し、他の便を今から手配することに決めました。

具体的な払い戻しの手順については下の記事で紹介しています。

0:30 代替便の捜索

本来ならエールフランスに交渉して、同日中に着ける経由便に変更してほしかったですが、時間は0時半近く。連絡がつかないので自力で探すしかない。

当時フランスは戦後最大規模のゼネスト中で、公共の交通機関がうまく動いていなかったので、空港からの移動が通常より多めにかかることを考え、遅くとも17時に現地着、またお財布事情で予算15万円台以内で探すことにしました。

skyscannerで関空からの経由便を捜索。

羽田成田に比べてヨーロッパへの便数が少ない中、KLMで往復アムステルダム経由の便で一件条件に合うものが見つかったので、予約することに!

0:45 代替便発見⁉しかし予約ができない…

航空券の扱いは楽天トラベルのみでした。

楽天トラベルなら何度も使ったことがあるのでなんとなく安心だなと思っていた矢先、こんなメッセージが…

楽天トラベルで予約する場合、出発日前日の15時までに購入する必要があるそうです。知らなかった・・・。そして飛行機探しは振り出しに。

1:00 バラ買いを決意

もう関西にある空港発着で通しの航空券を手配することは不可能だと察しました。

他にも物理的に行ける便はありましたが、そのへんのサラリーマン的には値段があまりにも高すぎる…!

SkyScanner検索画面

もうとりあえず、なんとか友人の乗る成田10時55分の便に自分も乗るしかない。

関西エリアから成田への片道フライトを調べたところ、伊丹発の始発便に乗れば、9時5分に成田に到着するようだったので、なんとか間に合うだろう…

そこで、「伊丹→成田」+「成田→パリ・パリ→関西」で飛行機をバラ買いすることに。

バラ買いとは、読んで字のごとく、航空券をバラバラに分けて買うことです。航空券を安く抑えられることがあり、上手に使うととてもお得になるバラ買いですが、その最大のリスクと言えば、乗り継ぎ保証のないところ

よりによって今回も、乗り継ぎ時間が1時間50分と微妙。特に問題なければ待ちぼうけせずにラッキーくらいな時間ですが、飛行機に遅れが出ると苦しくなる・・・。

でももう背に腹は代えられない!(もう払い戻し申請はしてしまっているので)どちらにせよ何もしなければ行けないし、あとは祈ろう。そう思ってバラバラに飛行機を予約することにしました。

1:30 成田→パリ、パリ→関空便の予約

まず、成田から先の旅程はgotogateにて150,240円で予約!(当日予約したことを考えると)思ったより高くはなかったです。決して安くないけど・・・。

gotogate エールフランスeチケット

ひとまず予約は完了したので、荷造りしたり、旅行の前にやりがちな部屋の掃除をしたりして、eチケットの送付を待ちました。

2:00 電話でeチケットの催促

30分程度待ってもeチケットが送られてくる気配がなく、なんだか不安に…

というのも、以前一度だけgotogateで飛行機を予約したことがあり、その時のメールを見返したところ、eチケットは2日後に送付されていました。

調べてみると、英語なら24時間電話対応しているようなので、早速電話をかけて、eチケットをすぐに送ってもらえるか、お願いすることにしました。

gotogate カスタマーサービス:03-4510-7594
営業時間:24時間(日本語対応は8~17時)

英語の自動音声に従って番号を入力し、待つこと数分。インド人っぽいアクセントの人が出ました。

こちらから要望を伝えると、その場ですぐにeチケットを手配し、メールで送ってくれました

なぜか追加費用を支払ってのアップグレードをゴリゴリにおすすめしてくるこのインド人っぽい担当者。eチケットの送付をお願いしたのよりアップグレードお断りする方が時間かかりましたが、ゴリゴリにお断りしてお問い合わせ終了!

2:30 伊丹→成田便の予約

また、伊丹→成田便も(高すぎるし予算オーバーだけど涙を飲んで)ANAから直接26,410円にて予約!

ANA予約メール

これで無事に全ての飛行機の取り直しが完了しました。

遅延の連絡が入ってから2時間あまり、、、怒涛すぎて出発前から疲弊。

しかもこの際、先ほど電話にてあとで連絡するねーと伝えてあった友人Kも無駄に巻き込んでしまっていたため、二人して超寝不足になったのでした(反省)。

結局、当初の予定より約5万円の出費。イタすぎて悲しんでいましたが、なんとあとからEU261法を知り、今回の遅延に関して600ユーロ(当時のレートで73,130円)の補償金をもらうことができました!

EU261法の詳細は下で紹介しています。

寝るタイミングを逃したので貫徹!

さて、朝イチで伊丹から成田へ飛ばなくてはいけなくなったため、これから(3時前ごろ)寝てしまってはもう起きられないかもしれない。

そこで絶対に出発が遅れないように、むしろ貫徹することにしました。

このあたりの判断は人によって向き不向きがあるので、あくまで参考程度でお願いします<(_ _)>

具体的には荷造り(当日になるまで手を付けていなかったので時間をたくさん使えてよかった)、掃除、片付け、料理をしてなんとか時間をつなぎ、5時前に家を出発、伊丹へ向かいました。

伊丹→成田→パリ 全部遅延なく運行!

伊丹に到着後は何もトラブルなく、目的地パリまで到着できました。

ほぼ徹の友人にも無事に成田で合流できて、本当によかった。

ANA Business Staggered体験
当日予約だとこんなに高いんだ!と思ったのですが、結果的に国際線の機材だったため、ビジネスクラスのANA BUSINESS STAGGEREDを体験!フルフラットにして爆睡しました。
エールフランス機内食
成田→パリの機内食一食目。大好物のブリーチーズがおやつに入っていてとてもうれしかったです笑
シャトレ座 パリのアメリカ人
ゼネスト真っただ中でしたが、なんとか空港からパリ北駅までの鉄道が動いていたため、大きなトラブルなく市内までアクセスできました。あこがれのシャトレ座で『パリのアメリカ人』が始まる前に収めた1枚。真ん中にぽつんと置かれたピアノとバックに浮かび上がる凱旋門が想像力を掻き立てます。

結果的に、飛行機に乗ってみれば、あとは何事もなかったかのように全てがうまくいった今回のパリ旅行。

しかし出発前が本当にカオスだったので、そこをあえてまとめてみました。

今回のパリ旅行のルートや費用のまとめはこちらの記事で紹介しています。

最後に、最近は旅行の前々日に荷造りや準備を終わらせ、前日は早めに寝ることを心掛けていたにもかかわらず、この日帰宅が遅くなるきっかけになった前職の先輩には本当に感謝です(笑)。

もし食事に行っていなかったら、普通に早くに寝てしまい、出発当日の翌朝、エールフランスからの連絡を見て顔面蒼白になっただろうな、と考えるだけで今でも心拍数が上がってくるという…

そして、この旅が始まる直前の夜中に飛行機飛ばないかもと連絡が入り、それから寝不足なのに、わたしの再手配をPC越しに見守ってくれた、同行者の友人にも本当に本当に心の底から感謝!!

運がよかったのか悪かったのか、どうとらえるかは自分次第だな、という貴重な経験でした(もう二度としたくないけど!笑)。

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