【弾丸対馬】城山トレッキング&浅茅湾シーカヤックツアー【体験談とおすすめポイント】

浅茅湾の無人島おすすめスポット

島旅と言えば、自然を満喫できるアクティビティを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

対馬にも山の自然や海の自然を楽しめるスポットがたくさん!

今回は、さまざまあるツアーの中から対馬エコツアーさんの「城山トレッキング&浅茅湾シーカヤックツアー」を体験してきました。

そこで、実際のツアーの様子や参加して感じたおすすめポイントを紹介します!

対馬エコツアーとは?

対馬エコツアーとは、シーカヤックやトレッキングで自然を楽しむと同時に、対馬について学ぶことのできるエコツアーです。

半日ツアーから2日ツアーまで、幅広いツアーを展開しています。

対馬エコツアー
・営業時間:9時~18時
・電話番号:0920-54-3595
・住所:〒817-0435 長崎県対馬市美津島町箕形29
・公式サイト:対馬エコツアー

城山トレッキング&浅茅湾シーカヤックツアー1日の流れ

所要時間がおよそ6時間半(標準で9時~15時半)の城山トレッキング&浅茅湾シーカヤックツアー。実際のツアー内容を紹介します。

まずは城山の登頂を目指しながら、対馬の歴史を学ぶ

事務所で申し込み内容を確認し、支払いを済ませたあとは登山口まで向かい、トレッキングスタート!

対馬エコツアー 浅茅湾
事務所も浅茅湾沿いにあります。朝日に照らされて幻想的な雰囲気。

城山の山頂までの登山道は、明治時代に整えられた軍道を通ります。馬車が通れるように道の幅は3 mでそろえられているとか。

城山 登山道
勾配もきつくなく、とても歩きやすい。

城山は667年に国防強化のために、朝鮮式山城の金田城が築城された場所。途中で築城当時のまま石垣が残っている場所があります。

古くから日本を守るために重要な役割を果たしてきた対馬について、その重要さを実感できるスポットの1つです。

金田城壁石垣

城山山頂の様子。標高276 mとかなり低い山ですが、山頂からの眺めはこの通り!

この日は台風一過でよく晴れ、なんと遠くに韓国まで見えてしまいました!ガイドさんもびっくり(笑)

対馬城山からの風景
山頂からの景色!対馬の海岸線が複雑なことがよくわかります。

頂上近くにある砲台の跡。結局使われることなく、戦後GHQによって破壊されてしまったのですが、太古の昔から現代に至るまで、対馬が国防の要ととらえられていたことがよくわかります。

下山後はシーカヤックで無人島を目指し、自然を満喫

下山後は場所を移動して、浅茅湾のシーカヤック。快晴の下、無人島を目指してのんびり漕いでいきます。

無人島までやってきたら休憩タイム。見渡す限り他の船や人影がなく、島にガイドさんと友人と自分の3人だけ。

浅茅湾 無人島

そしてわたしたちが休憩している間に対馬の伝統料理、ろくべえを作ってくれました。ガイドさんのお母さんお手製のお弁当と一緒にランチにいただきました。おいしかった!

ろくべえを作るガイドの上野さん

ランチを食べたらスタート地点までカヤックをこいで戻り、終了。半日で対馬の歴史も海山の自然も満喫できて、大満足でした!

ツアーのおすすめポイント

1日で山と海どちらも楽しめる!

せっかく山も海も豊かな自然のある対馬。せっかくなら欲張ってどちらも楽しみたいですよね。

対馬エコツアーの城山トレッキング&浅茅湾シーカヤックツアーなら、1日で山も海の両方を案内してもらえるんです。

タイトスケジュールを余儀なくされるサラリーマンでも島の魅力を最大限に楽しめちゃうのでとってもお得!

対馬城山からの風景
城山の山頂から浅茅湾を望む
浅茅湾シーカヤック
トレッキングのあとは無人島までカヤックをひとこぎ!

また、ツアーの内容のカスタマイズも可能で、その日の最終便で福岡まで渡航予定(その後帰宅)だったため、スタート時間を早めに設定(7時半集合\(^o^)/)し、余裕をもってツアーを終えるように調整してもらえました。

対馬の伝統料理も楽しめる!

ただ自然を満喫するだけじゃなく、対馬の文化もしっかり満喫!

城山トレッキング中、山頂での休憩時間にいただいたのは、対馬の名物かすまき

かすまきは、カステラで餡子を包んで巻いた伝統和菓子で、最初に作られたのは、なんと江戸時代!参勤交代から帰ってきた藩主を出迎えるために考えられたと言われています。

多くの藩と違い3年に1度だったとはいえ、対馬藩から江戸まで参勤交代はとてつもなく長い道のり、、、考えるだけで途方に暮れますよね。

だからこそ、当時は珍しかったカステラの生地や、高級品の餡子をふんだんに使ったこの和菓子が生まれたんだろなと思いました。

そしてカヤックで無人島に上陸後のランチタイムには、ガイドさん自らろくべえを作ってくれました!

ろくべえはサツマイモのデンプンを原料に作られた麺料理で、黒っぽくプルプルした食感が特徴的です。

山地が多く、水田での稲作に不向きだった対馬では、古くからソバやサツマイモなどを主食として栽培されていたそうで、そのサツマイモを使った保存食としてろくべえが誕生したそうです。

また、なんとガイドさんのお母さまの手作り弁当も合わせていただきました!!

中身はおにぎりと卵焼きと地元の山菜を用いたおかず。

無人島で海を眺めながらのんびり食べる対馬料理、最高でした。

ガイドさんのお話がとにかく面白い!

そしてこのツアーの最大のおすすめポイントは、ガイドさんの対馬の歴史や自然に関する解説の面白さ

ただ目的地まで先導してくれるだけじゃなく、1つひとつの山道や残る史跡、現在のことなど、対馬に関することを余すことなく教えてくれて、ものすごく勉強になりました!

カヤックは装備がないとできないのでツアーに参加する人が多いと思いますが、城山登山は誰でも登れるように道が整備されているため、個人での登頂も簡単。お金をかけずにサクッと登って、山頂からのきれいな景色を眺めて帰ることもできます。

でも、このエコツアーに参加することで、この山や海にどんな歴史があったのか、それが今の社会にどう影響しているか、今見えている景色を眺めるだけでは、なかなか見えてこない部分まで知れるんです。

まだまだネット上に観光情報が少ない対馬だからこそ、こうやって現地のガイドさんの生の声を聞けることはものすごく価値があったなと思いました。

対馬観光にマストなツアー!

以上、対馬エコツアーで実際に参加した「城山トレッキング&浅茅湾シーカヤックツアー」の様子とおすすめポイントでした。

ただ自然を満喫するだけでなく、対馬特有の歴史や文化もしっかり学ぶことができて、しかも半日にその魅力がギュッと凝縮されていて、これは対馬観光には欠かせないツアーだなと実感しました。

また、印象に残っているのが、ガイドさんからの「対馬を旅先に選んでくれてありがとう」という言葉。韓国人観光客が多い中、日本人が来てくれたと、とても喜んでくれたのがすごく嬉しかったです。

地図上で見ると日本の端っこでアクセスが悪そうに見えますが、実際は福岡から飛行機でも高速船でもフェリーでも、色々な行き方ができて、そこまで遠い島ではなかったな、という印象でした。

そろそろ県をまたいでの国内旅行も解禁されそうですが、もう少し落ち着いたらぜひ再訪して、もっとディープなツアーをしてもらいたいなと思います(笑)

国境の島・対馬ならではのエコツアー、是非対馬旅行の際は旅程に組み込んでみてくださいね。

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