6/19に移動自粛が緩和され、国内旅行ができるように。
そこで、約3か月間、仕事以外は兵庫県にこもりっぱなしだったので、体を動かして旅気分を味わいたいと思い、思い切ってひとりでビワイチに挑戦してきました!
自粛緩和後初めての県外移動、人生初めての国内一人旅、人生初めてのクロスバイク、と初めて尽くしで思い出深い旅となったビワイチ旅を、3回に分けて紹介します。
まずは計画・手配編。ビワイチの基本情報も、合わせて説明しておきます!
ビワイチとは?
ビワイチには2種類ある!?
「そもそもビワイチって何!?」という人も少なくないと思うのですが、ビワイチとは、琵琶湖一周の略です。
琵琶湖では、周囲を1周できるようにサイクリングコースが整備されていて、そのコースを通って琵琶湖を一周することを、ビワイチすると言います。
また、琵琶湖大橋以北の北湖を一周(約160 km)する場合と、琵琶湖大橋以南の南湖も合わせて一周(約200 km)する2パターンがあり、南湖を含めたビワイチをフルビワイチと呼ぶこともあるそうです。
南湖の周辺は交通量が多く、また湖に沿わないルートが長いとの前情報だったので、私は琵琶湖大橋以北の北湖の一周に挑戦しました!
ナショナルサイクルルートに認定
この琵琶湖を一周するビワイチ、実はナショナルサイクルルートに認定されているんです。
ショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を走行環境や休憩・宿泊機能、情報発信など様々な取組を連携させたサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定することで、日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルートとして国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを強力に推進していくものです。
引用元:ナショナルサイクルルートとは|国土交通省
指定要件がかなり細かく設定されているためか、まだたった3カ所しか指定されていません。
ちなみに残る2つは、瀬戸内海のしまなみ海道サイクリングロードと、茨城県のつくば霞ケ浦りんりんロード。
以前、ママチャリで半日でしまなみ海道を完走した若気の至りな思い出があり、また、りんりんロードは高校の通学路のすぐ近くを通っていて、今回は初めてのビワイチに挑戦という、ナショナルサイクルルートと縁のある人生を送っているようです(笑)。
初心者ビワイチの素朴な疑問
実際にビワイチを計画するときに疑問に思ったことや、調べたこと、ビワイチを通して気づいたことを中心にまとめていきます。
おすすめ季節は?
冬は降雪の関係で道が封鎖されるとのことなので、残りの季節をおすすめ順に並べると、こんな感じになります。
春(~初夏)>秋>夏
スポーツなので暑すぎると熱中症などさまざまなリスクが高まります。なので、暑すぎる夏よりも程よい気温の春や秋がおすすめ!
そして、もう一つ大事なのが日照時間です。
日ごろからロードバイクやクロスバイクに親しんでいる人なら問題ないかもしれませんが、あまり慣れない人の夜の走行は危険。
明るいうちに目的地にたどり着くには、できるだけ明るい時間が長い方が安心できるので、日の長い春が一番おすすめ!
自転車のレンタルはできる?
もちろんできます!
琵琶湖周辺にいくつか拠点がありますが、今回わたしは守山市にある、ジャイアントストアびわ湖守山店を利用しました。
こちらの店舗は琵琶湖マリオットホテルに併設されていて、宿泊者に限定して、無料の前日ピックアップに対応しています。これがめちゃくちゃ便利!
春~初夏のビワイチだと、日の出時間が早いので、なるべく早くにスタートしたいもの。しかしレンタサイクルはどこを探しても8~9時から貸し出しのところが非常に多いんです。
でも、ジャイアントストアびわ湖守山店なら、事前にピックアップできるので、出発前夜はホテルでゆっくり休んで、当日は朝早くに出発できちゃいます!
本格的なクロスバイクを、ネット経由で簡単に予約でき、(ホテル宿泊者のみ対応ですが)事前ピックアップも可能、レンタル時はクロスバイクの操作方法からサドルの調節まで、懇切丁寧に対応してもらえて、とってもいいお店でした。
クロスバイク初心者でも完走できる?
できます!もちろん事前の準備がしっかり行い、無理のない工程を組む必要はありますが、特にクロスバイクの経験がないから難しい、ということはなさそうです。
慣れた人ならフルビワイチでも1日で終えてしまうそうですが、北湖のみでも160 kmあるため、初心者の場合は1日で全て回ろうとせず、どこかで1泊挟むことをおすすめします。
また、万が一の故障・トラブルなどに備え、事前にサイクルサポートステーションの場所を確認したり、サイクルレスキューの内容を確認しておくこともおすすめします。
万が一のサポートがあると思うだけで、少し安心感が増しますね!
景色がずっと琵琶湖ばかりで飽きない?
実は、琵琶湖の周りには、自転車移動圏内でいろんな観光スポットがあるんです!
ずっと湖だけ見ていても意外と飽きませんが、ちょっとゆっくり休憩したい時や、おいしいごはんを食べたい時、自然だけじゃなくて滋賀県の文化も学んでみたい時は、少し寄り道してみると、色んな刺激があって飽きず楽しめると思います。
初心者ビワイチの注意点
事前に天気と日照時間をチェック!
遠方からのビワイチだと、日程を事前に決めておかなければいけないのでなかなか難しいかもしれませんが、当日の天気や日照時間(日の出・日の入り時間)はチェックしておきましょう。
気温や降雨の有無がわかれば、余計なものを持って行ってしまったり、必要なものを忘れてしまうリスクが減り、また日照時間が把握できればだいたいのスタートとゴール時間を決めて、コースをシミュレートできます。
荷物はできるだけ少なく!
次に、持ち物はできるだけ少なく、軽くしておきましょう。
荷物を持って行動するので、重ければ重いほど、自分への負担が大きくなってしまいます。
初心者で無理なく進むには、途中での宿泊が不可欠。
でも、最低限の着替えやスキンケアグッズ以外の、宿泊先で手に入るもの(お風呂グッズやパジャマなど)や、ビワイチ中には使わないもの(本など)は置いていきましょう。
服装についても、宿で洗濯すればさらに軽量化が可能!
わたしはビワイチ前後に着る服や、サンダル、折りたたみ傘、電車移動中に読む本など、今考えれば必須ではなかったものを結構詰め込んでいたため、出発直前に、ふとこれ重いかも?と思ってホテルの体重計で測ってみたら、なんと6キロ越え!
もう行くしかなかったので、そのままスタートしましたが、背負い方やクロスバイク上での姿勢に慣れるまで、首に負担がかかってしまいました。
どうしても荷物がなかなか減らせない場合や、荷物を背負って漕ぐ自信がない場合は、クロスバイクのリアに取り付ける荷物入れを使ってみるのもいいと思います。
お尻の痛みには多少の覚悟を…!
一点だけビワイチの少し大変だった点は、クロスバイクの細長いサドルのせいで、お尻が痛くなったこと。
普段なかなかしない体勢を取り続ける中、案外腕や脚には痛みが出ず、最後まで問題なく漕ぎ続けられたのですが、お尻の痛みは漕げば漕ぐだけ増すようでしたw
今回は、荷物が重かったことや、初日の姿勢があまりよくなかったことで、通常よりも痛くなってしまった感がありましたが、普段からクロスバイクやロードバイクに慣れ親しんでいない人は、ある程度痛みとともに進むことを、覚悟しておいた方がよさそうです。
関西発・初心者ビワイチおすすめルート
一口にビワイチと言っても、どこからどう回るかは、自宅から琵琶湖へのアクセスや経験値などで変わってくると思います。
関西発の初心者におすすめなのが、琵琶湖大橋の東側、守山市に前日夜入りし、そこから反時計回りに琵琶湖を一周するコースです。途中の宿泊エリアは、ちょうど全コースの中盤にあたる、長浜市の高月駅・木ノ本駅あたりで選んでおくとよいでしょう。
1日あたり、寄り道しすぎなければ80 km程度。時速15 km程度で進んでも、6時間こぎ続ければ到着できるくらいの距離です。しまなみ海道が70 kmくらいなので、距離感だけで言うと、ビワイチ2日間でしまなみ海道を往復するイメージです。
レンタルについてで紹介しているように、ジャイアントストアびわ湖守山店で前日にピックアップし、その日はホテルに宿泊。
翌日朝早くに出発すると、時間に余裕が持てるので、心の余裕にもつながり、漕ぐことだけでなく、観光やグルメを楽しむ時間も楽しめます。
とにかく初めての場合は強行突破を考えず、少しゆとりをもった計画をするのが大切です(かつて、しまなみ海道をママチャリで半日で爆走したときの反省点)。
事前の予約手配
ビワイチの実態と旅程がわかったところで、次は実際に必要なものの手配!
今回レンタサイクルと、前泊用の宿、そしてビワイチ中の宿の3カ所を予約しておきました。
(予約しておきましたと言いつつも、予約したのは出発の2日前、ギリギリ…)
品ぞろえ豊富のレンタサイクル ジャイアントストア守山店
まずは自転車から。
クロスバイクの経験がなかったので、初めはスピードが出なくても慣れているママチャリがいいかと思っていたのですが、峠越えがあるので、しまなみ海道の橋のアップダウンでしんどかった記憶をたどり、初めてのクロスバイクに挑戦することに。
ジャイアントストアびわ湖守山店は、2日前までweb予約を受け付けているので、隙間時間にサクッと予約できてとっても便利でした。
選んだバイクはESCAPE RX3。1泊2日のレンタルで6,500円(税抜)に、無料オプションのヘルメットと携帯空気入れ、そして有料オプションのサドルカバー(500円)を付けました。
琵琶湖マリオットホテルに宿泊予定だったので、前日ピックアップで希望しておきました。
ビワイチの出発地点 琵琶湖マリオットホテル
次に、前泊用の琵琶湖マリオットホテルを予約。こちらはジャイアントストアで事前ピックアップをするために、選ぶ余地なし、一択です。
じゃらんが直前割のプランを出していたので、直前素泊まりのスーペリアキングルーム(一番安かった)を選択。12,320円(税抜)でまぁまぁなお値段でしたが、久しぶりの旅行だったので、よい記念にと迷わずポチりました(笑)。
ビワイチの中間地点 住吉屋旅館
最後に、ビワイチ1日目の目的地になる宿を予約。高浜市の高月駅から歩いてすぐの距離にある、住吉屋旅館に決めました(周辺地域での最安値)。
こちらは楽天で予約しました。
バストイレは共同・和室6畳で4,000円(税抜)です、安い!!
持ち物編に続く!
これで事前の下調べやバイク・宿の手配は完了。
次はビワイチに必要な持ち物を紹介していきます!
【続く】
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