国境の島・対馬へ弾丸旅行。「国境の島」という言葉に惹かれて決めた旅行だったので、弾丸で時間は限られるけど、せっかくなら何か国境っぽいものを感じたいなと調べていると、日本の最北西端があるらしいではありませんか!
島国で地続きでの国境がないため、海の向こうにある「国境」を感じるには、陸地の端っこが一番だなと思い、実際に日本の最北西端に行ってきました!
そこで今回は、日本の最北西端・棹崎公園のアクセスや実際に行ってみた感想を紹介します。
日本最北西端ってどこ?
日本の東西南北の端っこは、小中学校の社会のテストに出るくらいおなじみ。でも北東・北西・南東・南西の端っこについては、あまり知る機会がなかった気がします。
そんな端っこのうち、日本の最北西端は長崎県対馬市にある、棹崎公園!
韓国・釜山までの距離はおよそ49.5 km。100キロ以上離れている博多より、お隣の韓国の方が物理的に近いんですね。本当に国境はすぐそこという臨場感たっぷり!
道路の引き方にも歴史の影響⁉アクセスについて
対馬観光の玄関口、対馬空港・厳原港から棹崎公園までのアクセスは、それぞれ自動車の場合1時間30分前後。これは最短コースの島の真ん中に通る国道382号線を利用する場合。
せっかく島だし、時間をかけて海岸線をゆっくりドライブして、再北西端まで向かいたいな、と思う人もいるのではないでしょうか。
確かにルートとしては少し遠回りのものも存在するようです。
しかし、よく見るともう一つの道も、海岸に面して通っている道路の割合がなんだか少ないんです。
翌日に参加したエコツアーで、国防のため、対馬は外から見える道路が少なく、国道が島の真ん中(山の中)を貫くように通された、という話を聞いて、そんなところにも対馬の宿命が関係していたことがわかりびっくり!
実際に端っこまで行ってみた!
それではここからが実際の訪問レポート!
厳原港付近でレンタカーを借り、山中の国道をメインに通り、韓国展望所に立ち寄った後に公園内の無料駐車場に到着。そこから数分歩いて、さっそく「日本最北西端の地」と刻まれたモニュメントが目の前に!
その下には、対馬島を中心に、釜山や九州の各都市の位置関係を示した図がありました。こうやって見ると改めて、すぐそこに朝鮮半島があることがわかります。
天気がよければ肉眼でその姿をとらえることも!この日もカメラにはうまく収まりませんでしたが、実際に自分の目で韓国を見ることができました!自分が立っているところと見えている韓国の間に国境があるんだなぁ、と不思議な気持ちになりました。
うまく友好関係が築けている期間はまだしも、不和や対立を抱えている中では、ここでの緊張感も相当高まったんだろうな。
日本の最北西端からの眺めはこの通り!
切り立ったような崖や急な斜面が遠くまで連なっていて、険しく力強い景観をつくっています。また、そこから広がっている海の色が、すがすがしく透き通った青色でとってもきれい!
かつて灯台のあるあたりには、棹崎砲台が設置され米軍に爆破されたという歴史がありますが、こんなきれいな海をや空、絶壁を眺めながら、当時ここで国を守っていた人たちは何を考えていたんだろう、とふと思いました。
日が沈みかけていたので、そのまま海岸の近くに抜けられる道へ。
時間は少し早かったですが、傾きつつある太陽がだんだんオレンジ色っぽさを帯びながら、少しずつ下に進んでいく様子をしばらくぼーっと眺め、同じ国道を通り、島の南側まで戻りました。
日本の最北西端=隣国が肉眼で見える!まさに国境を感じられる
以上、日本の最北西端・棹崎公園の紹介でした。
最北西端の地から肉眼で韓国を見ることができて、目的通り、国境っぽいものを感じることができました。もちろん、そこでの自然の景観や海の色の美しさに迫力があるし、時間と天気に恵まれれば夕陽も堪能できるので、いい景色を求めている人にもとってもおすすめです。
対馬旅行の際は、ぜひ日本の最北西端・棹崎公園に立ち寄って、大自然を肌で感じ、色々な思いを頭の中で巡らせてみてくださいねー!
そしてこれからも不定期で、各地の端っこ巡りをお送りしていきたいと思います。お楽しみに。
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