福岡市の博多港からジェットフォイルでたったの1時間、日帰り旅行圏内にある「壱岐島」。
南北に17 km・東西に14 kmとコンパクトですが、島全体がパワースポットと呼ばれていて、自然も文化も魅力がたくさんある島なんです。
そこで今回は、そんな壱岐島がどんなところなのか、アクセスや見どころを紹介します!
自然も文化も、どちらも欲張って楽しめる旅先を探している人、必見!
どこにあるの?
壱岐島は、九州北西部に広がる玄界灘に浮かぶ、長崎県の離島です。ちょうど九州と対馬の間に位置し、島の全域が壱岐対馬国定公園に指定されています。
何があるの?見どころは?
古代からの長い歴史
日本で歴史を学べる観光地として有名なのは奈良や京都ですが、なんと壱岐には、それよりはるか昔からの歴史が詰まっています。
3世紀末に中国で発行された歴史書、『魏志倭人伝』には「一支国」の名前で登場し、弥生時代、古墳時代から大陸との交易の拠点として、重要な役割を果たしてたこと伝えられてきました。
また、712年に編纂された日本最古の歴史書『古事記』では、国生み神話の中で「伊伎島」の名前で5番目にできた島として描かれているんです。
神話の時代から歴史の表舞台に名をはせ、弥生時代には海外との交流もしていたなんて、いにしえのロマンが詰まりまくりですよね。
島と言えば、海や山のレジャーが多いイメージですが、アウトドア派でなくても博物館や史跡巡りを存分に楽しめます。
また、島には約700年もの歴史を持ち、国の重要無形民俗文化財の指定を受けた、「壱岐神楽」という神事芸能が今でも続けられていて、島内には150社もの神社が存在しています。
そのため、近年ではパワースポットとしての人気も高まっているそうです。
2015年に文化庁で新設された「日本遺産」に、「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」が認定されています。
大自然と絶景
そして、島と言ったらやっぱり自然!島一体が美しい海に囲まれていて、どこを切り取っても絵になる、九州屈指の絶景ビーチが広がっています。
ただ眺めるだけももちろん、シーカヤックやダイビングなどのマリンアクティビティも充実!
また、海だけでなく、島の地形も個性的で迫力満点。「鬼の足跡」や「猿岩」など、壱岐ならではの、神話と結びついた絶景スポットも数多く存在します。
壱岐島北部の勝本港から船ですぐのところにある無人島、辰ノ島の周辺も絶景ビーチや島独自の地形が盛りだくさん!
小さい島なのに、移動するにつれ海や島の表情がどんどん変わるので全く飽きません。
とれたてピチピチ島グルメ
そして忘れてはいけないのがグルメ!古くから稲作や果樹の栽培、そして漁業が盛んだった壱岐は、海の幸にも山の幸にも恵まれた、グルメの島です。
その中でも特におすすめしたいのがウニ!!
ウニというと北海道のイメージが強いかもしれませんが、実は九州以外ではほとんど出回らないアカウニという希少なウニが食べられるんです!
シーズンは7~10月と、ちょうどマリンアクティビティのハイシーズンと重なります。ただ、シーズンでも毎日入荷があるわけではないそうなので、運も重要(笑)
わたしが行った日は、たまたま入荷があったのでラッキーなことにアカウニ丼をいただくことができました!濃厚な甘みが口の中でフワっと広がって、とってもおいしかったです。絶品…!
ほかにも壱岐のブランド牛「壱岐牛」も人気!ステーキからハンバーガー、ハンバーグなどを島全域で楽しめます。
どうやって行くの?
そんな壱岐島へのアクセスは船と飛行機の2通り。
船でのアクセス
博多港と唐津東港から就航
船で行く場合、福岡県・博多港と佐賀県・唐津東港が旅の玄関口。博多港からはカーフェリーと高速船が芦辺港・郷ノ浦港まで、唐津東港からはカーフェリーのみが印通寺港まで就航しています。
出発港 | 種類 | 到着港 | 便数(1日) | 片道運賃 | 所要時間 |
博多 | カーフェリー | 郷ノ浦・芦辺 | 3便~ | 2等1,980円~ | 2時間20分 |
博多 | 高速船 | 郷ノ浦・芦辺 | 4便~ | 4,040円~ | 1時間10分 |
唐津東 | カーフェリー | 印通寺 | 5便~ | 2等1,900円~ | 1時間45分 |
1日当たりの便数や出発・到着時刻は時期によって異なるので、九州郵船の時刻表の確認をおすすめします。
予約方法
予約は電話かインターネット(高速船のみ)から。予約の受付期間は出発の1か月前から始まります。
電話予約の場合、予約番号を口頭で言われるので、手元にメモを用意しておきましょう。
事前の運行状況チェックがおすすめ!
フェリーや高速船は風と波の影響を受けるため、事前に「九州のりものinfo.com」から予約便の運行状況のチェックがおすすめです。
万が一台風や悪天候などで欠航になった場合、九州郵船に電話することで、その場で他便への振替が可能です。
ちなみに、わたしは過去に2回九州郵船で壱岐・対馬行に乗船していますが、2回とも台風の影響で、当初の予約便が欠航になりました…電話ですぐ予約を取り直してもらえたのが便利で助かった、という思い出です\(^o^)/
飛行機でのアクセス
飛行機の場合は、長崎空港から1日1~2便ORC(オリエンタルエアブリッジ)とANAの共同運航便が利用できます。所要時間は約30分。
船で行っても飛行機で行っても、九州本土からのアクセスがいいので、日帰り旅行から気軽に楽しめちゃいます!
自然と文化、どちらも楽しめる贅沢な島旅を!
以上、「壱岐島」の見どころとアクセスの紹介でした。
これだけコンパクトなサイズ感で、歴史・文化と自然を一度に楽しめる島ってなかなかないと思います。また、九州本土からのアクセスも割と便利!
行く人によってさまざまな楽しみ方ができる「壱岐島」、ぜひ今後行きたい旅先リストに加えてみてくださいねー!
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