2020年に入ってから世界で感染拡大の一途をたどっている新型コロナウイルス。世界各国への渡航中止勧告や世界各国からの渡航制限が本格化し、計画中の旅行をキャンセルする(した)人も少なくないと思います。
わたしもいくつか予定していた旅行を全て延期かキャンセルすることになりました。
時間をかけて計画していたのでどれも本当に残念ですが、今はstay at homeが大事!
そこで今回は、実際にどのような経緯でキャンセルを決めたか、そしてどうやってキャンセル手数料なしで手配済み飛行機を払い戻ししたか2月に予定していた上海旅行を例に紹介します!
もともとの旅程予定
昨年の10月頃に計画を始めた上海旅行。友人と3人でグルメと水郷古鎮を堪能する予定でした。
日程と手配していたものは下記の通り。
日程 | 2020年2月22〜24日 |
飛行機 | ANA973便(KIX→PVG)、ANA968便(PVG→HND) 39,700円(楽天トラベルで手配) |
ホテル | Green Court Residence City Center Shanghai 3名1室2泊 25,666円(Booking.comで手配) |
キャンセルの判断材料
コロナウイルスの話題が日本でも報道されるようになった1月前半、すぐにキャンセルするべきか判断に迷いました。
まだウイルスの実態が詳しくわかっておらず、ヒトからヒトの感染は不明、感染力は弱い、アメリカのインフルエンザの方がヤバい(?)、などと報道されていて、下手にキャンセルしてしまうと風評被害を助長していまうのかも、と思ってしまったからです。
そこで、渡航予定まで時間はあったので、次の3つに注目して状況を見守りました。
外務省の海外安全情報
今回のように特別な懸念がある場合でなくても、旅行計画で参考にしている情報の1つが外務省の海外安全情報です。
「危険情報」と「感染症危険情報」に分かれていて、それぞれの危険度を4段階で表しています。
レベル1:十分注意してください。
レベル2:不要不急の渡航はやめてください。
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
引用元:「危険情報」とは?|外務省海外安全ホームページ、「感染症危険情報」とは?|外務省海外安全ホームページ
基本的に、個人旅行に出られるのはレベル1までだと思って計画するようにしています。
今回の中国の場合、1月21日の時点で中国全土に対して感染症危険情報レベル1が出され、23日に湖北省武漢市がレベル2に引き上げ、翌24日には湖北省全体がレベル3に引き上げされました。
上海は武漢から800kmほど離れているとはいえ、春節直前だったため、人々の行き来を考えると感染拡大は時間の問題で、渡航は厳しいなと思うようになりました。
航空会社の特別対応
今回購入したのは正規割引航空券。通常なら予約取り消しや変更には手数料が発生します。
しかし、航空会社は特別な理由の場合、特別に手数料を取らずに取り消し・変更できる措置を取ることがあります。
今回も本当に問題なら航空会社もそれ相応の対応をとるはず…飛行機が飛ぶから安全なわけではないけど、飛行機が飛ばないということは相当のことだろうと。
ANAの公式サイトにてお知らせを確認していると、遅くとも1月29日の時点で、2月29日までの中国発着便無料払い戻しのお知らせが出ていました。
出発まではまだ1か月近くあったものの、中国内での感染者数が増え続け、日本でも感染者が確認されだしたので、この時点でキャンセルへの気持ちを固めました…
※最新のANA新型コロナウイルス関連に伴う特別対応はこちらから確認できます※
現地の街の様子
仮に外務省が危険情報を出さず、飛行機も通常通りの運航・キャンセル規定として、果たして現地はいつも通りにぎわっているのか、通常営業しているのか…念のため確認しようと思い、参考にしたのが地球の歩き方の特派員ブログです。
中国語が読めれば現地の報道を確認するのが一番かなと思いますが、中国語はわからない人はこういう現地の日本人情報が便利かなと思います。わたしも中国語は一ミリも読めません…
この特派員ブログによると、1月24日に出された「重大突发公共卫生事件一级」(最高クラスの警告、感染症に対する最大限の警告を意味するそうです)に基づき、公共交通機関の検疫強化や商業施設の営業停止が始まったとのこと。
豫園や上海ディズニーランドをはじめ、観光客が訪れるであろう施設が軒並みクローズ。これはかなり深刻…すでにキャンセルは決めていましたが、現地の情報を見ると改めて事態の深刻さが伝わってくることがわかりました。
ANA有償航空券の無料キャンセル方法
ANAから直接購入した場合
ANAから対象路線を購入した場合、webサイトもしくは電話でキャンセルができます。
webからの場合、2月の時点では専用フォームに入力する必要がありましたが、現在(4月4日)は予約確認ページからキャンセルを行えるようになっています。
また、電話の場合は、ANA国際線予約・案内センターで対応してもらえます。
詳しくはこちらから確認できます。
その他の旅行会社から購入した場合
ANAから直接購入していない場合は、上記の方法で処理できません。
購入先によって対応やキャンセル方法が異なるようなので、直接問い合わせる必要があります。
楽天トラベル
まずは電話で事情を伝える
今回わたしは楽天トラベル経由で購入していたため、カスタマーサービスセンターに電話で問い合わせを入れました。
ANAの公式ホームページで案内されているキャンセル料なしの払い戻し対象便を予約したことを伝えると、少し保留されたあと、楽天トラベルで全額払い戻しに対応してもらえるとの回答がもらえました。
電話上ではキャンセルなどの対応ができないので、web上の予約画面から通常のキャンセルフォームに進み、手続きをするようにとのこと。
web上でキャンセル処理
キャンセル料の案内が出るが無視していいと言われたので、ひとまずwebサイトからキャンセル処理を行いました。
すると楽天トラベルからメールでキャンセル確認のメールが届きました。
さら5日後、キャンセル手続き完了のメールも届きました。
返金まではどのくらいかかる?
すぐには返金されないだろうと思い、キャンセル処理を行った1か月後の3月中旬にカードの明細を確認したところ、返金の予定が入っていました。4月分で処理される予定なので、キャンセル処理をしてから約2か月で返金されることになります。
ひとまず無事に全額返金が確認されて安心しました。
以上が楽天トラベルで予約していた場合のキャンセル方法です。web上でキャンセルボタンを押すだけだったので、ほとんど手間はかからずあっけなく(?)キャンセル完了しました。
今回は残念ながらいけなくなってしまった上海旅行。でもとりあえずお金は戻ってきたので、また落ち着いたら再計画したいと思います!
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