【おうちで観劇】本場のミュージカルを自宅からストリーミング!便利なBroadwayHDをおすすめ作品と合わせて紹介します

Broadway HDおうちで旅気分
画像出典:Broadway HD musical lineup

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出自粛要請が続き、国内外で街の劇場も公演休止が延長されています。

今回は、そんな今だからこそ、おうちにいながら本場のミュージカルを視聴できるサービス「Broadway HD」を紹介します。

休日の自宅待機で何をしようかな、そろそろプライムビデオの映画も見飽きてきたかも…と悩んでいる人、必見!

Broadway HDとは?

Broadway HDは、ニューヨークのブロードウェイやロンドンのウェストエンドミュージカルをはじめ、バレエやストレートプレイ、コンサートなど、本場の多様な舞台作品を動画で配信しているアメリカのストリーミングサービスです。

通常、$99.99/年または$8.99/月でのサブスクリプションが必要ですが、現在7日間の無料体験を実施しています。

アメリカ本国での配信内容に比べると、日本ではいくつか見られない作品もありますが、7日間の無料体験だけで考えると十分すぎるラインアップ!

無料体験の申し込み方法

無料体験をするにはまず、新しいアカウントを作成します。

BroadwayHDにアクセスし、MONTHLYプランをクリック!(もし解約し忘れたとしても代償が少ないため。)

Broadway HD
画像出典:Broadway HD 7 day free trial

次に、メールアドレス・氏名・パスワードを設定し、SUBMITをクリック。

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最後に、クレジットカード情報を送信すれば登録完了です!

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期間内に解約すれば、月額料金はかかりません。

おすすめ作品3選

登録はしてみたもののどこから観たらいいのかわからない…そんな人のために、独断と偏見により、気分に合わせておすすめの3作品を紹介します。みどころは完全に主観です。

とにかくハッピーになりたいとき:Holiday Inn

あらすじ

ジムは華やかなショー・ビジネスを引退し、コネティカット州の農場で暮らすことにする。しかし、歌やダンスのない生活は以前とは全く違うものだった。そんな時、幸運にもリンダという才能あふれる活発な学校教師と出会い、ジムの人生は一変する。2人は農場の家を立派なホテルに改築し、11月の感謝祭から 7月4日の独立記念日まで、祝日ごとに華麗なショーを繰り広げる。しかし、そこへジムの親友テッドが現れる。ダンスの新たなパートナーとしてリンダに目を付けたテッドは、彼女にハリウッド行きを持ちかける。果たして、ジムの新たな恋の行方はいかに?

https://spice.eplus.jp/articles/156487

みどころ

見どころは大きく2つ。

まずは安定感のある古きよきラブコメであること!(笑)ミュージカル自体は2016年にブロードウェイで始まったのですが、原作は1942年のの同名映画(邦題は『スイング・ホテル』)なんです。

音楽や衣装がとてもクラシカルで、とくにサプライズや度肝を抜かれるストーリー展開は一切ないですが、明日がどうなるかもわからないこの不安定な世の中にこそ、こういうハッピーエンドを期待しながら、安心して見られる作品が必要なんだと勝手に解釈しました。

もう一つのみどころは、そんな王道ラブコメを演出する、音楽と華やかなダンスナンバー。映画と同じくIrving Berlinの音楽を使い、『White Chirstmas』など誰もが知る名曲がたくさん出てきます。

また、ショービジネスのお話なので、実際のショーの中でさまざまなショーシーンが繰り広げられますが、ショーの外でも何かと踊る主人公の仲間のダンサーたち。ストーリーの安定感と対照的に、振り付けは肺が何個ついてるのかな、と思うくらい激しくてちょっとハラハラする部分もあり、見ていて飽きさせない、いい刺激になります。

ちなみに、出演者の中で一番いいなと思ったのはTed役のCorbin Bleu。ダンスがうますぎる!うまいだけじゃなくてそこに余裕を感じさせる絶妙な表情にめちゃくちゃひきこまれてしまいました!

魂を揺さぶられたいとき:Memphis

あらすじ

主人公のヒューイは黒人が集まるクラブへ転がり込み、白人が何しに来たのかとオーナーのデルレイに詰め寄られる。ヒューイは黒人音楽に対する自分の思いを熱く語り、その日以来仕事にも身が入らなくなる。 ある日、ラジオ局で白人が聴くリズム&ブルースのDJの番組を見学したヒューイは、DJがブースを離れた隙にブースに入り込み黒人音楽をオンエアをし、周りの心配とは裏腹に白人の若者からのリクエストが殺到する。 ラジオのダイアルを回してもすぐに見つかる局は白人が聴く番組ばかりだったところに突如現れたレイス・ミュージック(黒人音楽)。若者たちは熱狂し、時代は変わり始める。

ヒューイの夢は走り出したが人種の壁は厚く数々の嫌がらせを受け、母親のグラディスを心配させる。DJとして成功したヒューイは、黒人歌手のフェリシアと恋に落ちる。将来を語り合うが、人種隔離法に阻まれ二人の関係はぎくしゃくする。テレビ番組の司会のチャンスにも恵まれ充実した日々を送っていたが、せっかくのニューヨーク行きの話を断ってしまう。

そんなヒューイに業を煮やしたフェリシアは彼の元を去ってしまう。音楽業界の人種の垣根を取り払うきっかけとなったヒューイ。
仕事も恋人も失ってしまった彼は、さまざまな苦難を乗り越えてきたことを思い出し、音楽に対する情熱を取り戻すことができるのか。。。

https://www.at-newyork.com/musical/2011/01/memphis.html

みどころ

みどころは、実在した白人DJのDewey Phillipsの半生をもとに展開される、骨太なストーリーと、ソウルフルな歌の数々です。

1950年代、まだ人種差別が法律で正当化されていた時代の黒人と白人の話を描いているので、別の大人気ミュージカル『ヘアスプレー』ともテーマは似ていますが、事実に基づいた作品であるがゆえに、より現実的で、まぁまぁ精神的に辛くなるシーンも…

当時のアメリカでは住む場所も行く場所も、文化もすべてが分断されていた黒人と白人。その垣根を越えて(無視して)、自分の魂に響く音楽を世の中に広めたい白人DJのデューイと、彼が心を奪われた歌声を持つ黒人シンガーのフェリシア。

差別や慣習に負けずに二人が少しずつ道を開いていくところはとても励まされて、元気が出るし、人種を超えて愛し合う二人はとても美しいのですが、やはり「現実」を変えることは難しい。世の中のタブーに挑戦する限界や、それに対して、どれほどの犠牲が払われてきたかなど、現代に通ずる社会問題についても深く考えさせられます。

多少重い展開もありますが、それをいい意味ではねのけてくれるのが、ソウルフルに歌い上げられる楽曲の数々。ブルースやロックンロール、ゴスペルなどさまざまなスタイルがノリノリに歌われるので、何度か見ると一緒に口ずさみたくなります。

とくにラストのSteal Your Rock ‘n’ Rollは出演者全員でのダンスもあって大迫力です!

胸キュンしたいとき:An American in Paris

あらすじ

第二次世界大戦直後のパリ。
アメリカの退役軍人ジェリーは、暗い戦争の時代に別れを告げ、画家としての新たな人生を夢見ていた。
ある日、戦後の混乱が収まりきらない街中で、ジェリーは一人の女性、リズに出会い、一目ぼれ。
芸術に人生を捧げようとパリに残る決意をしたジェリーは、作曲家を目指すアダムと、ショーマンを夢見るアンリに出会い、友情で結ばれる。

後日、アダムに連れられてスケッチのために訪れたバレエスタジオで、ジェリーはリズと再会。オーディションでの彼女のダンスはその場の全員を魅了し、アダムも彼女に恋してしまう。しかし、彼らには知る由もなかったが、彼らの友人アンリにも愛する人がいて、その女性というのもまたリズであった。

図らずも、三人の男たち全員が一人の女性を同時に愛してしまうことに。そしてリズもまた、苦悩の中にあった。ナチス占領下のパリでアンリの一家に匿われた過去を持つリズは、アンリへの恩義と、自由な世界へ自分を連れ出そうとするジェリーに惹かれる気持ちの間で、激しく揺れ動く。求められていることをすべきなのか、心の声に従うべきなのか――。

新しい時代の息吹に輝くパリの街で、複雑に絡み合う若者たちの運命。悩み、衝突しながらも、ひたむきに夢を掴もうとする彼らの恋と友情の行方は……。

https://www.shiki.jp/applause/aaip/story/

みどころ

愛にあふれたストーリーが美しいことはもちろんですが、何と言っても、全編を通して圧倒的で美しすぎる踊りが最大のみどころ!!振付家のChristopher Weeldonが”the scenery dances”と表現していたインタビューを見たことがありますが、場面転換ですら踊る。街灯の設置でも踊る。

そして、この「踊る」ことに関して他の作品との一番の違いを感じるポイントは、「踊る」こと自体が「物語る」こと。

序盤、中盤、終盤それぞれに歌のないバレエだけのダンスナンバーが入っていますが、これはダンスブレイクではなく、踊り自体がストーリーを語っているんです。

それもそのはず、Christopher Weeldonはロイヤルバレエで振付を手掛けるなど、長年バレエの世界で活躍していた振付家です。

セリフではなく、踊りやマイムですべてのストーリーを展開させるバレエの手法をミュージカルに融合させる、この非言語での魅せ方が、挑戦的でありながらこの作品に非常にマッチしていて、とにかく素晴らしいなと感じました。

また、照明の使い方や舞台上での色使いなど、細かいところまでが終戦直後の荒廃したパリの様子から、再び活気を取り戻していく様子を視覚的に表現していて、最初から最後まで本当に美しい演出なんです…!

せっかくのストリーミングなので、何度も見て色々な発見をするのもおもしろいと思います。

日本では今年も劇団四季で上演されていましたが、現在コロナウイルスの影響で休演が続いています。もう京都公演の再開は難しいのかもしれませんが、福岡公演に期待したいと思います…!

まとめ

以上、おうちで簡単にミュージカルが見られるBroadyway HDと、個人的なおすすめミュージカル作品の紹介でした。

海外ミュージカルが大好きな人はもちろん、今まで見たことなかった人やあまり興味がなかった人も、これをきっかけにおうちで観劇デビューはいかがですか?

ライブで観る感動にまさるものはないなぁと思いますが、その感動をまた味わえる日を待ち望みにして、わたしはしばらくの間、画面越しの観劇を楽しもうと思います。

無事に落ち着いたら、絶対ニューヨーク行くぞー!

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