福岡から高速船(ジェットフォイル)を使えば弾丸日帰りでも楽しめちゃう離島、壱岐島。
今回は、レンタカーで弾丸日帰りトリップをしてきた実際のルートを、タイムスケジュールと写真を合わせて紹介します。気になる費用もまとめてみました。
時間をゆったりとは使えないけど弾丸でもいいから壱岐に行ってみたい!という人はぜひスケジュール作りの参考にしてみてくださいね。
\ 壱岐島について知らない人は、見どころやアクセスを紹介したこの記事からどうぞ /
台風に阻まれた1泊2日プラン
実は今回の壱岐島旅行、本当は1泊2日でのんびり島を満喫する予定でした。
今回の旅の目的は、サラリーマンならきっとみんなが心のどこかで求めている「癒し」(笑)。日ごろ東京で忙しく働いている友人から、出張ついでに西日本のどこかで自然を見たい、とお誘いがあったので、都市部からのアクセスがよく、とにかく海がきれいと聞いていた壱岐島を提案!
福岡でおいしいものを食べて、壱岐では海沿いの宿に1泊してのんびり海を眺めたりカヤックしたり、時間があれば史跡も回りたいなと思っていました。
ところが、日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号(Hagibis)の影響で、出発予定日のフェリー・高速船は全てキャンセル!
台風の進路自体は九州に直撃しなかったので、福岡までは問題なくたどり着けましたが、海への影響はすさまじく、波を見た瞬間に「あ、これ無理だわ」と一瞬で悟るほど。
翌日便に振り替えてもらい、自動的に日程も弾丸日帰りになったのでした。
弾丸ルートはこれだ!
8:00博多港出発
九州郵船のジェットフォイルヴィーナスに乗船。8時博多港発、9:15壱岐・郷ノ浦港です。
当初公式サイトからweb予約していましたが、前日の欠航決定時に電話にて、往路のみ予約を変更。
9:10郷ノ浦港到着 レンタカーピックアップ
定刻通りに壱岐・郷ノ浦港に到着。事前に予約していたレンタカー会社にピックアップしてもらい、事務所まで。手続きを済ませ、さっそくドライブスタート!
9:50鬼の足跡
西に車を走らせ、まず到着したのは牧崎公園の鬼の足跡。周囲は110 mにおよび、日本最大級の玄武岩海蝕洞として知られています。
その不思議な形から、かつて鬼が鯨を捕まえるときに踏ん張って開いた穴と伝えられているそうです。
鬼の足跡がある牧崎公園は、壱岐島の最西部にあり、目の前には真っ青な東シナ海が広がっています。周囲は砂浜などなく、浸食によってできたのであろう絶壁がうねるように続いていて圧巻の風景!
ぼんやり景色を眺めながら、かつて弥生時代や古墳時代に生きていた人も、ここから同じような景色を見ていたのかなと太古の昔に思いを馳せました。
10:30猿岩
お次は黒崎半島の先っぽある、猿岩。
壱岐に伝わる伝説「八本柱」のうちのひとつとされているため文化的にも興味深いですが、やはりその見た目のインパクトがすごい!
本当に猿みたいでした\(^o^)/
顔の部分を隠すといい感じの柱状節理だな、と地形に目が行くのですが、猿の顔を見ちゃうとなんかもうただの猿に見える…(笑)。
10:50通りすがりのビーチへ立ち寄り
午後は辰ノ島に上陸したいなと考えていたので、そのまま北上することに。
名前のついた人気ビーチもチェックしていたのですが、通りすがりに自分好みの色をしたビーチがあったので、車を停めて立ち寄り。
青くて澄んだ海が遠くまで広がっている様子を見て、波の音を聞いて、誰もいない海岸をしばし満喫。
11:40お食事処 大幸にて赤ウニ丼
辰ノ島へ渡る船が出る勝本港までやってきて、お店探し!
お食事処 大幸にて、このあたりでも毎日食べることは難しいとっても希少なウニ、赤ウニ丼をいただきました!
12:30勝本港周辺散策
少し時間があったので漁港の街を散策。
昔ながらの住宅が続く街並みや商店街を歩き、タイムスリップした気分になりました。
13:30辰ノ島めぐり遊覧&上陸
いよいよ辰ノ島へ!
エメラルドブルーの海や、外海で浸蝕でできた壮大な地形を楽しみました。
\ 辰ノ島の遊覧と上陸の詳細はこちらの記事で紹介しています /
15:40掛木古墳
辰ノ島から戻ったあとは、高速船の時間が近づいていたので郷ノ浦港方面へ。
博物館などの文化施設に行く時間はなかったのですが、何か文化的なものを感じたいと思い、通り道にあった掛木古墳に立ち寄りました。
掛木古墳は国指定史跡で、6世紀後半~7世紀前半に作られたとされる円墳です。内部は横穴式石室の構造になっていて、石棺が残されている実際に石室まで入ることができます。
ただ目の前にはるか昔に建造された古墳があって、しかもその中に入って実際の石棺が見られるだけでも、歴史の流れを体感できますが、時間がある場合は、隣接する資料館「壱岐風土記の丘 古墳館」にて古墳について理解を深めてから周囲の古墳を巡ると、もっと楽しめるのかなと思いました。
16:55郷ノ浦港出発
古墳を楽しんだ後は、レンタカーを返却して港まで送迎してもらいました。
楽しかった時間は一瞬で過ぎ去り、定刻の16:55に郷ノ浦港を出港。博多港へも定刻の18:05に到着しました。
訪問場所マップ
今回の弾丸ドライブで訪れた場所を地図で見るとこんな感じ!
西側中心にほぼ一筆書きで移動。滞在時間は7時間程度でしたが、自然も歴史も食べ物も満喫できました。癒された!!
かかった費用はこちら
高速船(往復) | 8,190円 |
レンタカー | 2,357円 |
ガソリン | 270円 |
辰ノ島観光 | 700円 |
ランチ(赤ウニ丼) | 5,500円 |
合計で約17,000円!今回は弾丸になってしまい、とりあえず癒される自然をメインに回ったため、内訳は船や車などほとんど交通費。上陸さえすれば、あまりお金をかけずに一日楽しめちゃいますね。
次は時間をかけて東側も回りたい
以上、壱岐島の弾丸日帰りモデルルートでした。島自体は小さいので、行くスポットを絞っておけば、日帰りでもそこまでバタバタすることなく、充実した1日が過ごせます。
短い滞在時間でしたが、島独特の自然や文化を存分に味わえました。特に面白いなと感じたことは、壮大な自然を見たとき、なにかそこから歴史的なものを連想させる独特の雰囲気を感じたこと。
大自然を目の当たりにすると、この世のものとは思えないような非日常的感覚を覚えたり、自分の生きる世間の狭さや地球の広大さを感じたり、自分と目の前の景色との隔絶を感じることもありますが、壱岐で目にした自然や絶景は、その景色を通してかつてここで暮らした人たちの営みに思いを馳せたくなる、そんな不思議な気持ちにさせられます。
中々言語化しにくい感覚的な話になってしまいましたが、要約すると、もっと探索したい!今度は時間をかけて、今回行けなかった東側を回ったり、博物館や資料館で勉強したり、さらに壱岐島やこの地域の魅力に迫りたいと思いました。
絶景や歴史が楽しめて、そんな不思議な感覚を覚えさせてくれる壱岐島、これからの夏がハイシーズンなので、ぜひ実際に訪れてこの独特の雰囲気を感じてみてくださいねー!
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