新婚旅行で訪れたモーリシャス。選んだ理由は、①まだ行ったことのない国で、②日本からそれなりに遠くて、③のんびりできるリゾートという条件に当てはまったから。
さらに興味をそそったのが、アメリカの有名な小説家マーク・トウェインが残したこの言葉。
“Mauritius was made first and then heaven, heaven being copied after Mauritius.”-Mark Twain
引用:Mauritius: Mark Twain’s Heaven on Earth – We Said Go Travel
「モーリシャスがはじめに創られ、それを元に天国が創られた」とのこと…一体どんなところか気になりますよね?
しかし、日本ではまだモーリシャスはそこまで知名度の高い旅先ではない様子。日本政府観光局の発表している「出国日本人の動向」には、渡航先の項目に国名すらありません。
そこで、今回は、モーリシャスがいったいどんなところなのか、そして実際に行ってみてどうだったかを簡単に紹介します。
モーリシャスってどんなところか気になる人、これから行ってみたいと思っている人、必見!
モーリシャスはこんなところ!
どこにあるの?
モーリシャスはインド洋に位置するアフリカの島国です。メインランドであるモーリシャス島の他にいくつかの離島によって構成されています。
一番大きなモーリシャス島の南北はおよそ80 km。国の面積は2,054 ㎢で、これは東京都と同じくらいの大きさです。とても小さい!
ちなみに、新婚旅行どこに行くの?と聞かれて、モーリシャスと答えると、たまにモルディブと勘違いされたことがありましたが、モルディブはモーリシャスに対して同じインド洋の北東に位置しています!
アクセスは?
日本からの直行便はありません。アジアやヨーロッパのさまざまな都市を経由して行けるようですが、一番コストと時間のバランスが取れそうなのはエミレーツ航空を使ってドバイ経由で行く方法。実際にわたしもエミレーツを利用しました。
成田・羽田・関空からの深夜便を利用すれば、翌日(羽田は同日)の夕方には現地の空港に着くことができます。
言語は?
なんとモーリシャス人はクレオール語、英語、フランス語の3か国語を操ります!
モーリシャスも他の多くのアフリカ諸国と同じく、長らくヨーロッパからの植民地支配が続いていました。元宗主国はオランダ→フランス→イギリス。この影響を受けてか、多くのモーリシャス人の母語であるクレオール語に加え、英語とフランス語も使われています。
何があるの?何ができるの?
海も山も自然が豊か!
まずは何と言っても海も山も自然がとっても豊かなところがこの島の最大の魅力です。
島一面を美しい白砂のビーチとサンゴ礁に覆われているので、どこを切り取っても本当に美しくて絵になります。
また、海だけでなくもちろん山の自然も!島の南部にあるル・モーン半島には、ル・モーン山と呼ばれる切り立った岩のような山があり、実際に登山することができます。山頂から見渡す半島の緑の様子と、海の青さのコントラストは息を飲む美しさ!
また、今回は訪れる時間がありませんでしたが、世界遺産の暫定リストにも載っているブラックリバー渓谷や、七色の大地など、他にも自然の魅力が盛りだくさん!
リゾートホテルステイが楽しめる!
島の至るところにきれいなビーチがあるので、リゾートエリアも点在しています。世界的なホテルチェーンの超高級リゾートホテルも多く、どのエリアに行っても充実のリゾートステイが楽しめます。
おすすめは、食事やアクティビティの費用が全て含まれるオールインクルーシブのホテルを利用すること。
わたしも普段はあまり(というか全く)ホテルにお金をかけない方ですが、今回はリゾートを楽しもうとオールインクルーシブのホテルに滞在しました。
食事など基本的なサービスが込み込みなので、滞在中はお金のことを気にせずに飲んだり食べたりのんびりしたり、好きな時に好きなことができて楽しかったです(笑)。
せっかく日本から時間とお金をかけて行くのだから、たまの贅沢にしちゃいましょう。
治安は大丈夫?
「アフリカ」と言うとよく聞かれたのが、「治安は大丈夫なの?」という質問でした。
日本が世界的に見ても治安のよさ(犯罪の少なさ)がトップレベルなところから加えると、決して同じ水準で安全ということはできないと思いますが、少なくともアフリカ諸国の中ではかなり治安がいいと言えると思います。
海外旅行の旅先を決めるときに必ず参照している外務省の海外安全ページを確認しても、長い間とくに危険情報は発令されていません。
※現在は新型コロナウイルス感染拡大で感染症危険情報が発令中
実際に、空港からホテルまでの移動中や、ホテル周辺を歩いてみたときも、ホームレスや怪しそうな集団を見かけることはありませんでした。
首都のポートルイスではスリやひったくりなど、海外で気を付けるべき犯罪の対策はしっかりする必要がありますが、リゾートエリアは警備がしっかりしているので、最低限の注意をしておけば、あとはリラックスして過ごすことができると思います。
実際に行ってみて感じたこと
本当にみんな英仏語ペラペラ!
調べていたから当然と言えば当然ですが、モーリシャス人は本当にトライリンガル!観光客と触れ合う人ばかりと話したからかもしれませんが、英語圏の観光客、フランス語圏の観光客、仲間同士の会話で3か国語をスイッチして話していることが日常的でした。普通にうらやましい…!
アフリカ諸国はフランス語が公用語の国が多い中、富裕層の多い南アフリカ共和国からの観光客がたくさんいたのは、英語が通じるからという理由もあるのかなと思いました。
絶景過ぎて本当に天国みたい…!(行ったことないけど)
マーク・トウェインの残した言葉はどうなのかというと、なんだか本当に天国というか、何かこの世のものではないような景色に出会えました。
悪天候の日もあったので、アウトドアのアクティビティを楽しめたのは2日間でしたが、自然の美しさは十分すぎるくらい伝わりました。ただ見た目がきれいというだけでなく、その場所の持つ独特な雰囲気も相まって、すごく神秘的。
日本と同じ地球上にこんなところがあったんだな、地球は広いんだな、と改めて実感。
日本人がいない…!?
今回驚いたことの一つに、滞在中日本人に全く会わなかったことです。年末年始のハイシーズンにもかかわらず、機内でも、ホテルや現地ツアー先でも一人も見かけず…!
これまでも何度か年越しの年末年始旅で海外へ行きましたが、日本人に会わなかったのはこれが初めてでした。
ガイドブックはほとんど見当たりませんでしたが、日本語の特集記事や旅行記はネット上にたくさんあったので、コアなファンが多い地域だろうから年末年始ともなればそれなりに日本人もいるのかな、と思っていたので逆にびっくり!
今回がたまたまだったのかもしれませんが、日本人の少ない渡航先として穴場なのかもしれません。
ハイシーズンはサイクロンにも気を付けて!?
モーリシャスのハイシーズンは雨季中の11~4月。その中でもマリンスポーツは12~3月がよいと言われています。
ハイシーズンって普通は雨の降らない乾季じゃないの?と思うのですが、乾季のモーリシャスは南半球なので季節的に冬。海に入るのにはちょっと厳しい寒さで上着も必要とのこと。
なので、モーリシャスでマリンスポーツを楽しむには、多少の雨や悪天候も覚悟しなければいけません。
しかし、もっと気を付けるべきなのがサイクロン!直撃することは稀のようですが、島が小さいので、近くを通るだけでも島全体に影響が出ます。
わたしたちが滞在中も運サイクロンが島の付近を通過!しかも無駄に1日真横に停滞したのでものすごい嵐が吹き荒れていました。
ホテルからは”Stay inside”と指示され、もろもろのアクティビティが中止され、食事も部屋に運ばれてくる、という貴重(?)な体験に。
必ず遭遇するわけではないと思いますが、渡航の際は、そういう地域なんだということを頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
まとめ
ということで、今回はあまり日本ではメジャーな旅先ではないモーリシャスについて、どんなところなのか、また実際行ってみてどうだったかを紹介しました。
マーク・トウェインの残した名言に納得するほどの絶景の連続!そしてリゾートホテルで極上ステイが体験できる魅惑の島。
アクセスがいいとは言えないことと、サイクロンや雨天などの影響があるので、土日でさくっと行くことは難しいですが、まとまったお休みを取って、自然に癒されて、いつもより少し贅沢にのんびり過ごしたいなと思っている人におすすめです!
もちろん新婚旅行など、人生の節目になる旅行でも満足できること間違いなし!
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