新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が最初に発令されてから、2週間あまりが経ちました。
今や一週間のうち、ほとんどの時間を家の中で過ごしている人が多いと思います。
わたしもここ1ヶ月での外出先は会社と近くのスーパーのみ。
最近では外に出るだけでもリスクだなと感じるので、できるだけ家にいられるように努めています。
色々な予定がなくなったことで家でゆっくりする時間が増え、それはそれでよかったこともたくさんありますが、同じ景色ばかり見ていると、だんだんマンネリを感じたり、ひどくなると気分が落ち込んだり、辛くなってくる人もいるんじゃないでしょうか。
ずっと室内にこもっていると忘れがちですが、わたしたちが暮らしているのは自然が豊かな地球です。
そこで今回は、47都道府県・45カ国を旅したわたしが、地球に生まれてこんな景色と出会えて、生きててよかったー!と感じた、旅先での大自然の絶景写真をちょっとしたエピソードを交えて紹介します!
外出自粛で辛くなってきてる人、必見!!大自然の力で画面越しにリフレッシュしてもらえたら嬉しいです。
にこ淵(高知県)
高知県といえば四万十川。しかし最近は仁淀ブルーでおなじみの仁淀川も人気を博しています。にこ淵は、その仁淀川の支流が流れている滝つぼです。
訪れる季節や時間帯によっても色が変わるという、この水の色がなんとも幻想的で美しい!あたり一面に鮮やかな緑色の苔むした岩場が広がっていて、とても神秘的な雰囲気に包まれています。太陽の光が水面に当たるとキラキラ光る様子も本当にきれいでした。
思わずファンタジーの世界に飛び込んでしまったのかと思うような、不思議な世界観が味わえます。
白谷雲水峡(鹿児島県)
鹿児島県屋久島にある白谷雲水峡。映画『もののけ姫』の舞台になったことでもよく知られています。
1000メートルを超える山が多い屋久島の中でも比較的アップダウンが少なく、初心者でも歩きやすいコースですが、道中の迫力のある景色は見ごたえ十分!
岩肌や木の幹、枝など見渡す限りあらゆるものにさまざまな種類苔がむしていて、地面を透明な川が穏やかに流れていく…日常生活ではまず見られない、自然の荘厳さを感じられる風景が一面に広がっていました。
トレッキングの途中に岩場で腰かけて、こんな景色を見ながら食べたお昼ご飯のおにぎり(島のお弁当屋さんでおばちゃんたちが朝早くから握ってくれる)は本当におしかった!
パタヤビーチ(タイ)
タイの小さな離島、リぺ島のメインビーチであるパタヤビーチ。今まで旅した中で一番きれいな海の色を聞かれたら、ここパタヤビーチと答えます。
何と言ってもこの透明度が本当にすごい!かなり沖の方まで歩いて行っても海底がばっちり見えます。そして美しいこの絶妙な青色。
メインビーチで船の往来もあるのになんでこんなにきれいなのか、その秘密の1つはこの島に川がないこと。全長たった3キロ程度のリぺ島には川が一本もありません。そのおかげで島内部からの砂の流入がないので水がとってもきれいに見えるんです。
そしてももう1つの秘密は、この島に桟橋がないこと。大型の船は沖合の浮島までしか入れず、そこから小さなロングテールボートに乗り換えて、最後は海の中を各自荷物を持ったまま歩いて上陸するこのスタイルのおかげで、きれいな海が保たれています。
ということで、もし訪れる際は、裾にゴムが入っていてまくりやすいタイパンツの装着をおすすめします。
マリアン湖(ニュージーランド)
ニュージーランド南島、フィヨルドランド国立公園のレイク・マリアン・トラックの終点にあるマリアン湖。
入口から1時間半ほど、途中からまともなコースもなくなり道が正しいのか不安になりながら森の中を歩き続けると、急に開けて見えてくるのがこの雄大な景色です。
湖面に波はなく、ぴたっと静まり返っているところに山と空が反射している様子を見て、息をのむという感覚を初めて味わいました。
たまたま朝早く国立公園につきすぎて、ミルフォードサウンドのカヤックツアーまで時間があったので、インフォメーションで時間をつぶせる場所を聞いて向かったこのトラック。この旅一番のセレンディピティとなりました。
モハーの断崖(アイルランド)
アイルランドの西部に8 kmに渡って続く崖、モハーの断崖。崖の高さは最高到達点では200 mを超えています。
30億年前頃に堆積した土砂が岩になり、その後侵食でできたと言われているこの絶壁!
写真には納まりきらないほどの巨大な崖が連なっている様子と、そこから望む雄大な大西洋は、日本ではなかなか見られない大迫力のパノラマでした。
まっすぐ平行に続いているいくつもの地層を見ると、本当に長い年月がかかって生まれた地形なんだなと、ロマンを感じます。
事前に調べた情報では霧が多く、天気が荒れやすいとのことだったのですが、この日は運よく快晴!風もそこまで冷たくなく、存分に散歩を楽しめました。
シンクヴェトリル国立公園(アイスランド)
アイスランドにある世界遺産、シンクヴェトリル国立公園。
地球上探してもここ以外ではなかなか見られない景色、それはユーラシアプレートと北米プレートの境目です。
アイスランド語で大地の割れ目を意味する「ギャウ」と呼ばれるこの境目、通常は海の中でしか見られないのですが、ここでは地上に露出していて、実際に触ることもできるんです。
毎年誕生して少しずつ動いているプレート、そのプレートが最終的に沈み込む場所といえば日本…!
ここからプレートが生まれて、長い年月をかけてはるばる日本までやってくるんだ、と考えるとなんだか壮大すぎて思わず目頭が熱くなりました。
世界は広いけどやっぱり1つにつながっているんだなと感じさせてくれる場所です。
モニュメントバレー(アメリカ)
アメリカのユタ州・アリゾナ州にまたがるモニュメントバレー。気が遠くなるほどの長い歳月をかけて少しずつ浸食されてできた、自然のモニュメントが点在しているこの地は、ナバホ族の聖地としても知られています。
特に有名なのはこの3つの岩山(ビュート)。長い浸食を経てできた独特の姿は、どれも人工的には生み出せないようなシルエットで神秘的。かなり遠くからでもはっきりと見える地層から、地球の長い長い営みを感じられます。
わたしがここを訪れたのは2011年。もうずいぶん前になってしまいましたが、雲一つない真っ青な空、赤茶色の大地、そしてこの神秘的なモニュメントを目にして感じた興奮と感動は、今でも覚えています。
アンコンビーチ(キューバ)
カリブ海に浮かぶ島国キューバにある、アンコンビーチ。世界遺産で知られる古都トリニダーから車で20分程度で行ける、ローカルビーチです。
キューバ屈指のリゾート地、バラデロと違い、ローカルな素朴さがあって純粋に自然の美しさをのんびり享受できます。
波が全然なく、水平線までひたすら静かで透明な海が広がっている様子は、今まで感じたことのないくらい穏やかで平和な光景でした。海にプカプカ浮かんで、手足がふやけるまでぼーっとしました。
帰りにトイレで着替えよう並んでいたとき、トイレットペーパーを忘れて騒いでいたら、たまたま個室から出てきた人が日本人でポケットティッシュを分けてくれたことはいい思い出です(笑)。
ウユニ塩湖(ボリビア)
南米ボリビアの絶景と言えば、このウユニ塩湖。すこし前の絶景ブームのけん引役になったので、聞いたことのある人も多いはず。
ウユニ塩湖はボリビアの内陸部、標高3700 mほどの大地に雨季にのみ現れる巨大な湖です。水深は非常に浅いので、どこまででも自分の足で歩いて行けます。
空が湖面に反射して、見渡す限り空、空、空…!まるで自分が宙に浮いているんじゃないかと思わず錯覚してしまうほどです。
刻々と変化する空の表情は朝から夜までずーっと見ていられます。その中でもこの日の日没後のマジックアワーが一番のお気に入り。空も湖面も燃えるようなオレンジ色に包まれて、だんだん暗くなっていく様子は、まさにこの場所でしか見られない貴重な景色でした。
ル・モーン山(モーリシャス)
インド洋の貴婦人の称されるモーリシャス。その南西部にあるル・モーン半島にそびえたつ岩山がル・モーン山です。
ル・モーン山は、植民地時代に多くの奴隷が隠れ住んでいた山でした。奴隷制度が終わった知らせを伝えに来た人たちを見て、自分たちを殺しに来たのだと勘違いし、たくさんの人たちが身を投げて命を落とした、という悲劇も残されています。その後「ル・モーンとその文化的景観」として、世界文化遺産に登録されれましたが、文化的な価値だけでなく、自然の美しさも半端ないんです。
絶壁のような岩場(まぁまぁ危険…)を登り続けること1時間半程度で山頂にたどりつくと、そこから見渡せる景色がこの写真。あたり一面に広がっている色彩豊かな海を見て、山登りの辛さが吹き飛ぶくらいに感動しました。
この日はサイクロンが通過した次の日だったので、見渡す限り船がひとつも見えず、水平線まで広大に広がる海を見ながら、まだまだ地球上には見たことないような絶景がたくさんあるんだなと、もっともっと旅したい気持ちが生まれました。
絶景は心の栄養!たくさん眺めてコロナを乗り切ろう!
世界の絶景に癒やされてもらえましたか??きれいな景色を見ると、疲れていた心にじわーっと沁みわたるものを感じますよね。
なかなか厳しい状況が続く中、少しでも元気になってもらえたらなと思います。
今は世界の安全のために、おうちで過ごすの一番!!でもいつか、必ずこの生活から解放されるときが来ます。
その時に備えて、辛くなったら画面越しに絶景を見て、心を存分に癒してくださいね。そしていつかに備えた旅の計画もお忘れなくー!
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